#Recommend K-POP

#Recommend K-POP

独断と偏見によるK-POP楽曲紹介♥

『A Girl Like Me(나 같은 애)』#gugudan #구구단 #gu9udan

THE ナルシスを体現する『A Girl Like Me』

今回ご紹介するのは、gugudanの「A Girl Like Me(나 같은 애)」です。2017年2月発売のミニアルバム「Act.2 Narcissus」に収録されています。

ゴリゴリのベースラインがインパクト抜群の楽曲。MVにも振り付けにも、アルバムのタイトル通りナルシスな世界観が徹底して表現されています。そんなTHE ナルシスな世界観を体現する「A Girl Like Me」の注目ポイントはこちら!

清々しいほどにナルシスを突き詰めた世界観

一目惚れした男性を自分のものにしようと、"私みたいなコ、どう?"と自分を積極的にアピールする歌詞がとっても印象的な今作。カラヴァッジョの名画「Narcissus」をコンセプトに、ギリシャ神話そのままの世界観を表現するのではなく、キーワードとなる「ナルシスト」をポジティブに転換した独特な世界観が表現されています。"갖고 싶지 안고 싶지 나 나 나(手に入れたいでしょ 抱きしめたいでしょ 私 私 私)"と自信満々に言い切る歌詞は、まさにナルシストそのものですよね。歌詞にこれだけたくさん"나(私)"が出てくる楽曲もそうそうありません。

またMVでも、期待を裏切らないTHE ナルシスな世界観が見事に表現されています。メンバーのソロカットではそれぞれがテーマに沿った役柄を演じているのですが、どれもこれも自己陶酔感の強いものばかり。中でも特に印象的なのが、ミミとミナです。自分の顔をコピー機に挟むミミ&自分の写真で埋め尽くされた部屋で歌うミナからは、狂気じみた自己愛を感じます。

ビートを意識したキレのあるダンス

今作の振り付けは、拍感を意識した静と動のメリハリあるダンスがカッコいいですよね。シャッフルのように跳ねるベースラインに、ビートを意識したキレのあるダンスが見事にマッチしています。サウンド的にも、曲全体を通して入っているクラップの音によって拍感が強調されており、それが動きにもよりメリハリを与えています。

振り付けの構成自体も、クラップの音に合わせて動きをピタッと止めるような振りが多いですよね。拍が分かりやすいので動きも合わせやすく、キメの部分も綺麗に揃っています。サビの後半、鏡を見ながらお化粧するような振り付けでは、実際にクラップに合わせて手を叩くような振りも組み込まれており、クラップの音が効果的に使われています。

歌唱力と声質を活かしたパート割り

メインボーカルのヘビン、セジョンに加えて、リードボーカルのナヨン、ソイも高い歌唱力を誇るgugudanですが、今作ではこの4人を中心に、他のメンバーにもそれぞれの見せ場がしっかりと設けられた、なかなかバランスの良いパート割りになっています。

メロディー

メロディーの部分では、ナヨンの活躍が目立ちます。特徴的な歌声が上手く活かされており、特に2番の"Babe~"の部分なんかは、低音が綺麗に響く歌声に惚々してしまいますよね。Bメロの最後では、1番はソイが、2番はセジョンが、それぞれ抜群の歌唱力でサビへの入りを盛り上げています。

また、Cメロではミナとセリがカッコいいラップを披露。セリは他のメンバーと比べると歌唱パートが少ないですが、恐らく言葉の問題もあるかと思いますし、その分ダンスでしっかりと存在感を発揮していますね。

サビ

サビに関しては担当パートを固定せず、毎回違うメンバー入れ替わり立ち替わり歌っていくスタイル。このスタイルが、バランスの良いパート割りに一役買っています。ミナやヘヨン、ミミの可愛らしい歌声と、ソイやナヨン、ハナの大人っぽい歌声の対比もバランスが取れていますね。

また、ラスサビではメインボーカルのセジョンとヘビンが、圧倒的な歌唱力を存分に発揮しています。セジョンの力強いフェイクからのヘビンのパワフルなロングトーンは、何度聴いても圧巻です。まさにラスサビに相応しい盛り上がりを演出しています。

おまけ

2019年にJellyfish初の女性グループとしてデビューしたgugudan。グループ名は、かけ算の"九九段"が由来なのですが、"9つの魅力を持った9人の少女たちが集まった劇団"という意味が込められています。つまりgugudanの"dan"は「段」であり、「団」でもあるんですね。そのため、彼女たちのアルバムには必ず「Act.」が付いており、アルバムごとにコンセプトが明確に決められています。これまでに発表した4つのアルバムでも、童話や絵画・映画などを、それぞれ独自の視点から再解釈して表現してきました。

「Act.1 The Little Marmaid」は童話の人魚姫

「Act.2 Narcissus」は名画ナルシス

「Act.3 Chococo Factory」は映画チャーリーとチョコレート工場

「Act.4 Cait Sith」は童話の長靴をはいた猫

グループとしてのコンセプトを強く打ち出すことで成功してきたグループが多い中で、最初から"様々なコンセプトを演じる"ということをコンセプトとして打ち出すのは、とっても斬新で面白いですよね。何かしらの"作品"をテーマにするという縛りはあるものの、多様なジャンルに挑戦できるというのは一つの強みになると思います。作品を忠実に再現するのではなく、それをgugudanならではの解釈で再構築するスタイルにしたのもポイントで、あまりガチガチに固めてしまうと行き詰まってしまう可能性がありますが、自由度が高いのでその点の心配もなさそうです。様々なコンセプトで楽しませてくれるgugudanの、今後の活動にもぜひ注目してみてください!